旬の食材

日本の初夏の味 梅は超健康食品

ジメジメと暑い日が続き、食欲が減退したり体力が落ちたりと健康を害しやすい、梅雨の季節が近づいてきました。そんな時期に旬を迎える「梅」は、健康を害しやすい季節にうってつけの、たくさんの効能をもつ、超健康食品なのです。今回の記事では、そんな梅の効能や調理方法についてお伝えしていきます。

梅のもつ健康パワー

梅に含まれる健康成分はたくさんあります。クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、酒石酸、梅リグナンなどです。それらが併せ持つ梅の健康パワーとは、何でしょうか。

▼疲労回復効果

疲労の原因は乳酸が体内に蓄積されることです。乳酸が体内にたまると、肩こりや体のだるさが起こるのです。その乳酸を体の外に排出してくれるのが梅の酸味成分であるクエン酸です。さらに梅に含まれるクエン酸やリンゴ酸などの有機酸は、糖質の代謝を促し活性化させる働きも併せ持っています。つまり、疲れを取ると同時に体力の素となるエネルギーも作り出す、疲労回復のエキスパートなのです。

▼食中毒予防効果

日の丸弁当など、お弁当に欠かせない存在である梅です。昔から、梅がお弁当に欠かせない存在であることにも理由があります。梅に含まれるクエン酸、コハク酸、酒石酸などの有機酸には強力な殺菌作用があります。これらが、O-157やサルモネラ菌、黄色ブドウ球菌といった食中毒を引き起こす細菌を抑制してくれるため、菌が繁殖しやすいお弁当に梅が欠かせないのです。

▼動脈硬化の予防

血液の流れが悪くなることによって引き起こされる動脈硬化症ですが、その原因となるのが、乳酸やコレステロールです。梅に含まれるクエン酸にはこれらを体外に排出する働きがあります。また、動脈硬化症の発症にはアンギオテンシンⅡというホルモンが関連しており、梅がその活性化を80~90%抑制する効果があることも最近の研究で明らかになっています。

▼カルシウムの吸収促進

骨粗しょう症予防に欠かすことのできないカルシウムは、非常に吸収されにくい物質です。クエン酸にはカルシウムの吸収を促進する働きもあるのです。小魚や乳製品など、カルシウムの多く含まれる食品とクエン酸を一緒に摂ることにより、効率よくカルシウムを摂取できるようになります。

▼抗酸化作用

梅に含まれるポリフェノールの一種である梅リグナンには、強い抗酸化作用があります。シミ、しわ、ガン、生活習慣病など、様々な体の不調の原因となる活性酸素を除去してくれるのです。

▼インフルエンザ予防効果

梅に含まれる梅リグナンの一種である、エポキシリオニレシノールという成分にはインフルエンザウイルスの増殖を抑える働きがあります。

▼糖尿病予防効果

主に生活習慣が原因となることが多い2型糖尿病ですが、梅には食後の血糖値の上昇を7穏やかにしてくれる効果もあります。

▼胃がん予防効果

梅に含まれる梅リグナンの一種、シリンガシノールという成分には、胃がんの発生原因となることがある、ヘリコバクターピロリ菌を抑制する効果があります。

このように、梅に含まれる成分にはたくさんの健康パワーを秘めているのです。

梅レシピ

それでは、青梅や梅干しなど、梅を使ったお料理のレシピをご紹介していきます。
梅の実が熟す前に収穫された青梅ですが、青ければ青いほどあくが強いため、しっかりとあく抜きする必要があります。
以下は青梅の下処理の方法です。

  • 実をしっかりと水洗いした後、たっぷりの水に2~4時間漬けておきます。
  • 広いざるに並べて自然乾燥させるか、一つずつ丁寧に拭きます。
  • 実の軸(へそ、ほし)を竹串などで取り除きます。(これが残っているとエグミが出ます)

レシピ:さっぱりおいしい梅サワー

食欲が減退しがちな季節にぴったりのさっぱりとしたドリンクです。

材料(作りやすい分量)
青梅 500g
氷砂糖 300g
米酢 500g

作り方

  • 先述した青梅の下処理後、梅の実にフォークなどで穴をあけます
  • 熱湯につけ煮沸消毒した瓶に氷砂糖と梅を交互に入れ、米酢を静かに注ぎ入れます
  • 冷蔵庫に入れ1週間に1度瓶を振り混ぜ、3週間後から飲み頃になります
  • 水や牛乳でお好きな濃度に薄めて飲んでみてください

※米酢の代わりにホワイトリカーや焼酎を加えれば、梅酒になります

レシピ:梅ミルクサラダ麺

梅の持つカルシウム吸収促進効果を存分に発揮させるレシピです。こちらも蒸し暑い梅雨の時期にぴったりのさっぱりとしたレシピです。

材料(2人分)

そうめん 2束
サニーレタス 大1枚
きゅうり 1/2本
かいわれ菜 1/5パック
プチトマト 6個
しらす 大さじ2

(かけつゆ)

めんつゆ(3倍濃縮) 60ml
梅干し(甘口) 2個
牛乳 200ml

作り方

  • サニーレタスは食べやすい大きさにちぎり、きゅうりはせんぎりに、かいわれ菜は根元を切り、プチトマトは半分に切ります
  • ①の野菜を水につけ、パリッとさせます
  • 梅干しはよくたたきペースト状にし、めんつゆと混ぜ、牛乳でのばします
  • そうめんを茹で器に盛り、②の野菜としらすをのせ、③のかけつゆをかければ完成です

まとめ

初夏の味覚、梅の持つ健康パワーやレシピをご紹介しましたがいかがでしたか。たくさんの効能に驚かれたのではないでしょうか。おうち時間の多い昨今ですので、そのお楽しみに梅シロップや梅酒つくりもおすすめです。

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