旬の食材

自然治癒力をアップする奇跡の食べ物

自然治癒力ってなに?

自然治癒力とは、自分のカラダが自然に治癒する力のことで、私たちのカラダに元々備わっているものです。指先などケガをしたとき、初めのうちは出血しますが、そのうち自然と血は止まります。これは血小板等の働きによるもので、これも自然治癒力の一つです。軽い風邪をひいて2~3日寝ていれば、風邪薬を飲まなくても治ってしまうのも自然治癒力によるものです。

薬で治るんじゃないの?

「自然治癒力こそが最良の医者である」と古代ギリシャの医学の父ヒポクラテスが、残した言葉です。
西洋医学のほとんどは対症療法です。対症療法とは、その病気の症状を和らげるだけで、病気を根本から治してはくれません。風邪や病気になると、病院を受診し、医師から処方された薬を飲みますが、これは風邪のウイルスや病気を治してくれるものではありません。熱が出ていたら、熱を下げ、咳が出ていたら、咳を止め、というように、その病状におけるつらい症状を一時的に和らげてくれるだけです。風邪や病気は私たちが、自分のカラダの自然治癒力によって治すしかない病気なのです。根本的な治療法がなく、私たちが自然治癒力で治すしかない病気は本当にたくさん存在します。ですから健康寿命を延ばすためには「自然治癒力」がとても大切なのです。
自然治癒力は加齢により低下します。自然治癒力が衰えれば、様々な病気にかかりやすくなる上、病気にかかった時に治りにくくなります。高齢だと風邪も重症化しやすく、自然治癒力が弱い高齢者は特にそれが引き金となり肺炎で、最悪死んでしまうこともあるわけです。
自然治癒力は私たちが健康に生きるために、必要不可欠な能力であるということを知っておいて欲しいと思います。自然治癒力が強ければ健康に過ごせますよね。

自然治癒力を高める食べ物とは?

自然治癒力をアップする食べ物とは? ズバリ梅干しです!!
「梅干しかぁ~」と思いましたか??
梅干しは、私たち日本人にとって、なじみがありとても身近な食材ですし、カラダにいいよね。と知ってはいるものの、本当のその凄さに気づいている人が少ないのです。梅干しには凄すぎるパワーがたくさんありますから、ぜひとも毎日1日1粒食べて大きな健康効果をゲットしてくださいね。

どんなふうにカラダによいの?

【酸性に傾いた体内環境を補正する】
風邪をひいた時、お粥に梅干しを入れて食べたことがないでしょうか?
日本では昔から、体調が悪い時、風邪をひいた時、食欲がないなど、「梅かゆ」を食べる習慣がありますよね。つまり梅干しを食べることのメリットを民間療法として知っていました。そして最近、梅干しの効能について「科学的な裏付けが得られてきた」のです。
梅干しが自然治癒力を上げるメカニズムに様々なものがありますが、梅干しの高いアルカリ性です。PH7.0 が中性で一般に私たちの体は正常ではPH7.4程度の弱アルカリに傾いております。細胞に慢性炎症が起き、体に長期間にわたるストレスがかかったりすると、私たちの体は酸性に傾いていくということが分かっています。酸性に傾くと私たちの体で、だるさや疲労感や免疫力の低下など様々な不調をきたすようになります。さらに酸性に傾くと、消化管でのビタミンB群の吸収が悪くなります。
ビタミンBは私たちの皮膚の健康を守る栄養素ですから、吸収が悪くなれば、それだけお肌に悪い影響が表れてしまいます。つまり酸性の体になると見た目をも老化させてしまう大きな原因の一つなのです。体を酸性化する原因である、慢性炎症やストレスを取り除くということは大事です。ちょっと生活習慣を変えただけで、すぐに改善されるものではありません。ですから酸性のカラダを正常なアルカリ性に戻すために、手っ取り早くアルカリ性の食べ物を摂取するというのが、おすすめの方法です。そこで梅干しの出番です。
しかし、「体が酸性に傾くのが悪いからアルカリ性に戻したい」なのに何故、 「酸っぱくて酸性のはずの梅干し」が出てくるのでしょうか?? それにはちゃんと理由があります。梅干しの酸っぱさの原因はクエン酸という酸です。実はこのクエン酸は食べる前は、酸っぱい酸性なのですが、食べた後体の中でアルカリ性の物質に変換されて、カラダを補正する方向に働いてくれるのです。梅干しの他にもレモンやぬか漬けなど、酸味のある食品の多くは、口から摂取することで消化吸収され、体内でアルカリの性質を発揮します。このことから疲れがたまった時に、酸っぱい食べ物を食べるというのは、科学的にも正しいということです。一方で体を酸性に傾かせる食品は、動物性の肉類やお米パン、アルコール類などが挙げられます。ふだん私たちがよく食べる食材の多くは酸性なので、体をアルカリ性にして自然治癒力を高めるために、なるべくアルカリ性の食品を意識して摂取する必要があります。食べ物のほとんどが酸性食品なので、何も意識しないとどんどん体が酸性になってしまいます。このようなことからも酸性食品であるお粥に、梅干しを入れて食べるという日本の民間療法は、実に理にかなったものだったのです。

 

【血液をサラサラにする】
梅干しが持つ健康上のメリットに、血行促進作用が挙げられます。最近の研究により、梅干しを加熱することで、ムメフエラールという血液をサラサラにしてくれる物質が生成されるということがわかってきたのです。血液がドロドロだと動脈硬化など様々な生活習慣病を引き起こしてしまいます。血液をサラサラにしてくれる、ムメフェラールは血液がドロドロであることで生じる、様々な害を取り除いてくれるという大きなメリットがあります。ただしこのムメフェラールは加熱した梅にしか含まれていないため、梅干しや生の梅にはさほど多く含まれておりません。ムメフェラールを効率的に摂取したい場合は加熱、 加工した「梅肉エキス」が最も効率的だと言われているので、ぜひそちらも梅干しと一緒に試してみてくださいね。

 

【筋肉疲労が一気に取れる】
梅干しの健康効果のひとつとして 疲労回復効果が挙げられます。疲労がたまればそれだけ免疫力が低下しますから、自然治癒力も下がります。梅干しにはアルカリ性を発揮するクエン酸の他にリンゴ酸という酸も豊富に含まれていて、リンゴ酸が筋肉にたまった疲労物質である乳酸を分解する働きがあります。ですから疲れた時こそ梅干しですね。

【お肌を美しくする】
梅干しの効能に、植物性食物繊維が生きたまま腸に届きますので、腸内環境を整えお肌を美しくします。
腸を整えるために乳酸菌が大事であると言われているのは聞いたことがありますよね。乳酸菌には2種類あることをご存知でしょうか?  腸内環境にいいからと、どんな乳酸菌でも取っておけばいいという話でもないのです。というのも乳酸菌には動物性乳酸菌と植物性乳酸菌の2つがあるのです。動物性乳酸菌は、ヨーグルトなどに含まれている乳酸菌であり、実は口から摂取しても大腸に届くまでに消化され、乳酸菌が死滅してしまうと考えられております。そのためヨーグルトを食べることの有効性が、最近ではちょっと医学的に疑われ始めております。もちろん個人差というのもありますから、ヨーグルトを食べてみてしっかり自分には合っているのなら良いと思いますが、ヨーグルトに含まれている動物性乳酸菌よりも、積極的に摂取するべきは植物性乳酸菌の方であると言われ始めております。この植物性乳酸菌は、食べても小腸などで消化されてしまうことがなく、乳酸菌が生きたまま大腸まで届いてくれます。この植物性乳酸菌そのものは、善玉菌ではありませんが、大腸にいる善玉菌の餌となることで、 腸内環境が改善され 腸内細菌層のバランスを良好にしてくれる作用があります。
梅干しにはこの植物性乳酸菌が大量に含まれておりますから、腸内環境を整える美肌にしてくれる最高の食材といえますね。また梅干しにはカテキン酸という殺菌作用もありますので、このカテキン酸が腸内の悪玉菌をやっつけてくれる働きが あるということも最近わかってきております。さらにこのカテキン酸は伝染病の予防にも使われているそうですよ。

 

活性酸素を抑制し細胞を若返らせる

梅干しは、血糖値スパイク抑止効果もあります。その秘密はオレアノール酸にあります。オレアノール酸は植物が持つ天然のトリテルペンであり、これはポリフェノールの一種で、抗がん作用や 抗炎症作用など様々な健康効果があると報告されております
腸管における糖の吸収を抑え血糖値の上昇を緩やかにしてくれる効果です。血糖値スパイクはそれ自体がストレスとなって有害な活性酸素を大量に発生させてしまいます。血糖値の上昇を緩やかにすることは、活性酸素の発生を抑制し細胞を若返らせてくれる作用があるのです。自然治癒力は加齢とともに低下するのですが細胞が若返ればそれだけ自然治癒力は向上します。

 

健康寿命を延ばすために欠かせない「自然治癒力」を強化するのに「梅干し」が、とても良い食べ物であることがおわかりいただけたと思います。とはいえ食べ過ぎますと塩分過多になりますので、それをふまえて適量を毎日の習慣にして食べるようにしましょう

 

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